平和祈念展示資料館科(総務省委託)
東京都新宿区西新宿2-6-1 新宿住友ビル33階
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企画展「魂のモノ語り-シベリア抑留展-」

企画展「魂のモノ語り-シベリア抑留展-」

この企画展では、生きて日本に帰るという強い意志のもとで、シベリア抑留者たちがいかに多くのモノを作ったか、それらを一堂に集めて紹介しました。シベリアでの三重苦として「飢え、酷寒、重労働」が挙げられますが、飢えを紛らわすためのスプーンをはじめとする食に関するものが最も多く作られています。また過酷な寒さに耐えるため、手袋や靴下なども作られました。中には労働の合間の癒しとなった遊び道具や煙草入れ、パイプなどもあります。これらの手作り品を通して、抑留者たちの強い意志を感じ取ることができるよう壁面を埋める展示をしました。
期間:平成30年3月3日(土)~6月3日(日)
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スプーン 田邊惠子氏寄贈

スプーン 田邊惠子氏寄贈

田邊叶氏がエラブカの収容所で白樺の木を利用して作製したもの。スプーン匙の形は、飯盒の底にこびりついたオコゲを食べるのに適していた。柄の部分に線刻で馬が描かれている。

スプーン 田邊惠子氏寄贈
スプーン 水町志津子氏寄贈

スプーン 水町志津子氏寄贈

水町仁一氏がカザフスタンのカラカンダの収容所で使用していたもの。仲間の兵士から作り方を教わり、アルミ電線を溶かして本人が作った。柄の部分に「和敬清寂」の文字を刻んでいる。和敬清寂とは、千利休が説いた侘茶の心構えで、水町氏は茶道を好んでいたようだ。

スプーン 水町志津子氏寄贈
スプーン 松岡金夫氏寄贈

スプーン 松岡金夫氏寄贈

ウクライナのクラマトゥールスク収容所に抑留されていた時、作業場で拾ったアルミ板を加工して作ったもの。工具はなく、線路用の犬釘で切り、皮で磨いて完成させた。柄の部分に、ローマ字で「KM」と魚々子(ななこ)打ちでイニシャルを刻んでいる。

スプーン 松岡金夫氏寄贈
スプーン 小暮栄一郎氏寄贈

スプーン 小暮栄一郎氏寄贈

アルタイ地方のロストフカ収容所で作ったもの。トラクター工場でアルミ板を入手。線路用の犬釘で煉瓦にスプーン状の凹みをつくり、叩いて板金加工し、ヤスリで成形し、砂で磨いて完成させた。列車に轢かれた釘で「有我遠異郷 想朝夕老母」の漢詩を線刻している。

スプーン 小暮栄一郎氏寄贈
箸と箸入れ 小林隆繁氏寄贈

箸と箸入れ 小林隆繁氏寄贈

エラブカ収容所にいたときに作ったもの。箸はアルミ線を石で磨き、成形したもの。箸入れは軍刀の鞘袋の外皮を利用している。

箸と箸入れ 小林隆繁氏寄贈
箸 全国強制抑留者協会寄贈

箸 全国強制抑留者協会寄贈

ウズベキスタンに抑留されていた伊藤真正氏が製作、使用していたもの。生成り色と黒色の二組の箸があり、生成り色の方に、「シベリア 一九四八」と刻んでいる。

箸 全国強制抑留者協会寄贈
パイプ 長崎智次氏寄贈

パイプ 長崎智次氏寄贈

カザフスタン地方ジェスカズガンの収容所で長崎晴一氏が制作し使用していたもの。白樺の枝を加工して作った。吸い口部より先端にかけては六角形に面取りし、凹凸の縞模様で飾っている。火皿(ひざら)はソ連軍の小銃の薬莢先端を埋め込み、補強している。

パイプ 長崎智次氏寄贈
パイプ 湯川一夫氏寄贈

パイプ 湯川一夫氏寄贈

白樺の木を魚型に加工したパイプ。火皿は鉛筆キャップで補強されている。パイプ先端の両面にペン書きで「1947 冬 ソ聯 チャルナゴルスク ニテ 作ル」と「関東軍 117師団 湯川中尉」とある。

パイプ 湯川一夫氏寄贈
タバコ入れ(マホルカ入れ) 長岡仙吉氏寄贈

タバコ入れ(マホルカ入れ) 長岡仙吉氏寄贈

アルマ・アタ地区のパプタラ収容所で作ったもの。草原で見つけたロシアリクガメの身は食し、甲羅を使って刻み煙草のマホルカを入れる容器とした。

タバコ入れ(マホルカ入れ) 長岡仙吉氏寄贈
タバコ入れ 泉谷一男氏寄贈

タバコ入れ 泉谷一男氏寄贈

抑留中に、拾ったアルミ電線を溶かして平板を作り、留め金で上下に開くようにしたマホルカ入れ。
蓋表にキリル文字で「イズタニ」、蓋裏に日本語で「シベリア記念」と刻む。底にも流麗なキリル文字の筆記体で名が書かれている。

タバコ入れ 泉谷一男氏寄贈
タバコ入れ(マホルカ入れ) 松尾眞志氏寄贈

タバコ入れ(マホルカ入れ) 松尾眞志氏寄贈

ウクライナのクラマトゥールスク収容所に抑留されていた時に、アルミ片で作ったマホルカ入れ。
蓋表にバラの花を刻み、右下にも「シベリア記念」とある。

タバコ入れ(マホルカ入れ) 松尾眞志氏寄贈
火打ち石セット 鈴木忠雄氏寄贈

火打ち石セット 鈴木忠雄氏寄贈

ウズベキスタンの収容所に抑留されていた時に作ったもの。火打ち用の金属板、小石、火口(ほくち)とそれらを収納するために軍馬用の皮の袋を利用して作ったケース。

火打ち石セット 鈴木忠雄氏寄贈
将棋駒 守屋岩男氏寄贈

将棋駒 守屋岩男氏寄贈

イルクーツク収容所に抑留されていた時に遊んだ将棋駒。同じ収容所にいた杉山孝悦氏が作ってくれたもの。駒は白樺材、袋と紐は旧軍隊時代から持っていた天幕と靴ひもを利用した。

将棋駒 守屋岩男氏寄贈
麻雀牌 関恵子氏寄贈

麻雀牌 関恵子氏寄贈

シベリアのノヴォパブロフカに抑留されていた、画家の関豊氏が製制作。白樺材を使用。牌は「白牌」が1枚欠けて135枚、色付けは、マーキュロ(赤チン)、スス、植物汁などを使った。更に点棒47枚、サイコロ2個も完備している。収納箱は金属製で蓋に「東牌」の絵と「麻雀牌」と大きく書かれている。

麻雀牌 関恵子氏寄贈
栞 奥村正清氏寄贈

栞 奥村正清氏寄贈

シベリア沿海州のスーチャンの収容所に抑留されていた時、収容所内で採集し、手帳に挟んで持ち帰ったもの。裏に「鳥は行く 山のかなたよ 故郷の空懐かし あゝ今日も独り視る シベリアの丘」の書き込みがある。

栞 奥村正清氏寄贈
イゝ玉劇団団旗 井頭利次氏寄贈

イゝ玉劇団団旗 井頭利次氏寄贈

フェルガナの収容所で有志とともに作った劇団の団旗。敷布を利用し、色付けは、赤はマーキュロ(赤チン)、黄はマラリヤ薬のキニーネ、黒は鍋ズミ、青などは植物汁を使った。

イゝ玉劇団団旗 井頭利次氏寄贈
巾着 伊藤フサ氏寄贈

巾着 伊藤フサ氏寄贈

シベリアに抑留された伊藤洵治氏が、同じ収容所にいたドイツ兵捕虜に作り方を習って手作りしたもの。小型であるが、皮を使用し、上部にひもを通した巾着型の丁寧な作品。

巾着 伊藤フサ氏寄贈
布袋 小林良隆氏寄贈

布袋 小林良隆氏寄贈

カザフスタンのウスチカメノゴルスク収容所に抑留されていた時に作ったもの。巾着型で、片面に鉛筆書きで「昭和廿弐年九月丗日 被服受領」とあり、他面に復員後にペン書きで「シベリヤ記念袋」と復員の日程や収容所名などが記されている。

布袋 小林良隆氏寄贈
袋 庄田秀太郎氏寄贈

袋 庄田秀太郎氏寄贈

シベリア、ハバロフスク抑留中に作ったもの。朝、配給された黒パンを昼食用に持っていくための携帯袋。表には「おでんと徳利の相合傘」「ハナヤの名が入った暖簾」「鍋物」「箱膳」「二人の女性の顔」が刺繍されている。裏面には「蔵」が刺繍されている。

袋 庄田秀太郎氏寄贈
札入れ 長崎智次氏寄贈

札入れ 長崎智次氏寄贈

長崎晴一氏がカザフスタンのジェスカズガン収容所に抑留されている時に作ったもの。陸軍外套の切れ端を利用し、外側に札入れ、内側に小銭入れと小物入れがある。収容所の作業でいくばくかの賃金は出たが、殆どが食費代名目で天引きされ、僅かしか払われなかった。

札入れ 長崎智次氏寄贈
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