平和祈念展示資料館科(総務省委託)
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企画展「抑留者と家族をつないだ言葉―葉書に託した想い―」

第1回館内企画展「抑留者と家族をつないだ言葉―葉書に託した想い―」

俘虜用郵便葉書とは、ソ連から抑留者に支給された、主に赤十字社を経由して故郷とやり取りできる往復葉書です。
ソ連側の検閲により、葉書には、抑留生活の実態や抑留先の詳しい地名を書くことができないといった、さまざまな制約がありましたが、一方で、抑留者や残された家族の心情や、抑留者の家族が当時置かれていた状況などを今に伝えるものでもあります。
この企画展では、俘虜用郵便葉書を中心に関連資料を展示し、戦争が終結したにもかかわらず、乏しい食糧と劣悪な生活環境の中で過酷な強制労働に従事させられた約57万5千人に及ぶ戦後強制抑留者の方々の労苦を紹介しました。
企画展レポートはこちら

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俘虜用郵便葉書(1)

俘虜用郵便葉書(1) 山口良氏提供

俘虜用郵便葉書は、上半分が抑留者の使う往信用、下半分が家族の使う返信用になっている。抑留者の往信が記入された葉書はウラジオストックに集められた後に、GHQ※に引き渡され、家族のもとへ届けられた。
※ 戦後に日本を占領統治した連合国軍最高司令官総司令部

俘虜用郵便葉書(1)
俘虜用郵便葉書(2)

俘虜用郵便葉書(2) 森武保氏提供

日本の家族と葉書のやり取りができることを信じられなかったためか、たった一言「小生元気です。」としか書かれていない。
昭和22(1947)年3 月13 日ソ連側消印あり/ 22年4 月25 日受取

俘虜用郵便葉書(2)
俘虜用郵便葉書(3)

俘虜用郵便葉書(3) 稲垣實氏提供

抑留者が父親に宛てた葉書。ソ連側の検閲によって、「小生も当地「  」〔消し字〕に於て五指五体共に異状なく元気で居ります」という一文の、抑留者の所在地を示す単語が入ると思われる「  」内の部分が消されている。
昭和21(1946)年12月19日作成/ 22年1月16日ソ連側消印あり/ 22年4月16日受取

俘虜用郵便葉書(3)
俘虜用郵便葉書(4)

俘虜用郵便葉書(4) 三田村治代氏提供

明らかに抑留の実態とはかけ離れた内容が書かれた葉書。「毎一日一人の給与は穀類(粟、大麦、エン豆、米、燕麦等)四五〇g、野菜(馬鈴薯、甘藷)八〇〇g、パン三五〇g、肉七五g、塩魚一五〇g、食用油六、七g 砂糖一八g」であると、具体的に書かれている食事の量は、名目上の量を書いたものと思われる。
昭和23(1948)年1月14日ソ連側消印あり

俘虜用郵便葉書(4)
俘虜用郵便葉書(5)

俘虜用郵便葉書(5) 田邉惠子氏提供

抑留者が長男に宛てた葉書。家族からの葉書で満州の収容所で妻が亡くなったことや、広島に嫁いだ長女や他の親戚が原爆で亡くなったことなどを知り、「実にほ〔お〕しいことをした。残念である 悲感の極〔み〕である」「不幸の上に不幸が重り愁傷に堪えない」と悲しみにくれつつ、亡くなった時の詳細を尋ねている。
昭和22(1947)年12 月4 日 作成/ 23 年1 月12 日消印

俘虜用郵便葉書(5)
俘虜用郵便葉書(6)

俘虜用郵便葉書(6) 菅野五朗氏提供

ソ連本土からの最終引揚船が出港する約1 ヶ月前に書かれた葉書。この時期になると、抑留について、「今迄さきがどうなるのか全く真暗だった」と感じていたことや「長かった十一年四ヶ月の抑留生活も今となって見れば何か寝ざめの悪い一夜の悪夢の様」に思えることなど、個人の考えなどを書いても検閲を通ったことがうかがえる。
昭和31 年(1956)11月7 日作成

俘虜用郵便葉書(6)
俘虜用郵便葉書(7)

俘虜用郵便葉書(7) 庄田秀太郎氏提供

家族が抑留者へ宛てた葉書。「達者に居る由家内一同大喜び致し」「家では老母初君江等皆達者でお前の帰りを一日も早からん事を祈て居ります」といった、抑留者が生きていたことを知った家族の喜びや、親戚の消息などが書かれている。
昭和22(1947)年4 月以降作成カ

俘虜用郵便葉書(7)
『日本新聞』第146号(通巻191号)

『日本新聞』第146号(通巻191号) 西太氏提供

ハバロフスクで発行された日本語の新聞。ソ連の指導のもと、日本人が執筆・編集にあたり、4 年間で662 号が発行された。日本やアメリカに批判的な記事が多かったが、抑留者にとっては数少ない情報源であった。

『日本新聞』第146号(通巻191号)
ソ連製の筆記具

ソ連製の筆記具 今渡彰氏提供

抑留中に使用したソ連製の筆記具。抑留者からの葉書の中には、こうした筆記具で書かれたものもあった。

ソ連製の筆記具
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